29:1[saga]
2011/03/31(木) 09:26:06.68 ID:WEpReWvAO
――――
御坂「こら待て!」
市街を走りながら、隙あらば電撃を浴びせる少女。
亜弥「よっとー」
しかしそれらは彼女に触れる事は無い。
彼女も一応電撃使いなので電気には敏感であり、また彼女の両足は異能を蹴り穿つ。
彼女は逃げながら、来る電撃を悠々と打ち消し続けた。
それが更に御坂美琴を逆撫でる。
随分長い事追い掛けられ、気付けば大きな橋の上に彼女はいた。
亜弥「も、もーダメ。走れないよー……」
そこに少女の電撃が走る。
地面を抉り、それに躓いて彼女は盛大に転んでしまった。
亜弥「あやー!?」
御坂「やっと追いついたわよ……」
彼女は怯えていた。
追い掛ける事は良くあっても追い掛けられる事は少ない。
まして彼女は、彼女にとっての悪くない奴に恨まれる経験などないのだ。
余計に意味が分からず戸惑っている。
御坂「ほら、吐きなさい。アンタ、一体何なのよ」
胸ぐらを掴まれ、睨まれながらの詰問。
彼女はもう涙目だった。
亜弥「知らないよぅ。覚えてないんだもの……」
御坂「そう、まだシラを切るのね?」
亜弥「大体ボクは君が誰かも知らないし、今日が初めましてじゃない……」
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