47:1[saga]
2011/04/10(日) 01:12:06.72 ID:1jkneDFAO
介旅「……風紀委員(ジャッジメント)の腕章だろう……知らないのか?」
亜弥「あー……確かみんなの平和を守る良い人たちだよね!」
少年の顔が更に曇る。
介旅「……んな事ねぇよ。アイツらは」
流石に彼女でも目の前の少年の変化に気付く。
彼女は恐る恐る聞いてみた。
亜弥「……嫌い?」
介旅「あぁ、大嫌いだね」
亜弥「何で?」
介旅「弱い者を守るとかぬかしてさ……だけど、僕がいざ不良に絡まれても、ジャッジメントは助けになんて来なかったさ」
少年は早口で、しかしぽつりぽつりと言った。
少年の手に力が篭る。
介旅「アイツらは自分の目についた、自分の気の向いた時に、自己満足するために人助けしてるだけなんだよ……っ」
亜弥「……つらかったの、初矢くん?」
介旅「そんな事……ねぇよっ」
少年の肩が震える。
俯いていて見えないが、きっと目には何か、水が溜まっているに違いないだろう。
彼女は、少年を両腕で包み込んだ。
びくり、とする少年。
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