過去ログ - 哀川潤にうってつけの日 【戯言バナナフィッシュ】
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[sage]
2011/03/29(火) 20:10:54.31 ID:LlZ4UAcio
「今回あんたにはるばる会いに来たのはほかでもない、あたしの仕事をちょっとばかし

手伝ってもらいたいからなんだ。正直なところ、今回の依頼はほかと比べてちょっと、

というよりかなり厄介なんで、あたしだけでは達成できねーような代物なんだよ。そこであんたに助太刀してもらおうってわけだ」

彼は考えるようにして黙り込んだ。ついでわずかに残念そうな悲しい顔をしてつぶやいた。

「僕はできる限りは君に協力したいと思ってるよ。こうして何かの縁か、君がわざわざ

会いに来てくれたわけだしね。でも、世界中を飛び回っているような君と比べて、

僕のできることはものすごく限られている。正直に言って僕は君の役に立つとは到底思えないんだけど……」

それを聞いた彼女は高笑いをする。「だからこそいーんだ。確かにあたしはあんたより

あらゆる面で勝っているだろうよ。頭脳も身体能力も運もさ。あたしはだてに人類最強を

名乗ってるわけじゃねーし、事実そういうように作られたわけだしな。」

もう彼女は笑っていない。

「でもだからといって、あんたの能力が全部意味ねーってことにはならねーだろ。

あんたの持つもつすべてが1かゼロってことはねーんだ。あたしとあんたの間に

差がありすぎて錯覚してるだけでだけで、あんたの知恵とか力は確かにあんたの

中にあるんだよ。それにそういうものさしで図れねーものも絶対あるはずだろ?

大きさや強さは問題じゃねーんだ。そして今回の依頼で実際に求められているのは、
そういった強いも弱いもひっくるめた、あんた、シーモア・グラースなんだよ。これはあんたがいなきゃ解決できねー問題なんだ」



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