205:ティーカップに、欲望を 蛇足 ◆hwowIh89qo
2012/01/28(土) 21:33:12.80 ID:1bve/6vv0
「……で、そこまでいって何もなかったワケね。枯れているのとどこが違うの」
春野さんは、そうどこか呆れ顔を浮かべていた。
ううん。やっぱり、枯れているって言われてしまうのか、僕らは。
……他の人たちはいったいどうしているんだろうか。
「いや、これでも、あの後何回か、そんな空気になりはしたんですよ」
「……どうしても途中で何か違うような気がするんだよね。不思議なことに」
「ですよね。私たちには何か合わない気がしますよね。もっと言えば、担当じゃない、とか」
「私とトモカズの担当、ってわけ?」
「……言い返せないだろう。春野」
夏原はどこか疲れた顔をしている。……ああ、そういうことなのかな。
「な、うるさいわね……。私たちのことはいいのよ、今はこの老夫婦のことを言ってるの!」
「別にいいんじゃないか。別に、やんないと死ぬ行為でもないだろ……」
そうだとも。僕らはゆっくり、関係を縮めるさ。
223Res/233.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。