過去ログ - 少女「私が……魔王?」
1- 20
101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[saga]
2011/04/02(土) 21:10:34.63 ID:3VwabWPNo

― 魔王城 地下牢 ―


後輩「勇者様を助ける為とはいえ、このような……」ジャラリ

後輩「あれから丸一日。果たしてどうなったのでしょうか」

ガチャガチャン

メイド長「お元気ですか?」

後輩「元気なわけないです。こんなじめじめとした処」

メイド長「十分元気そうですわね。お食事もきちんと摂っておられるようですし」カラッポ

後輩「しょ、しょうがないでしょっ。お腹が空いては戦はできぬと!」

少年「うん、元気そうだな」

少女「そうだね」

後輩「勇者様! よくぞご無事で」

少年「心配かけたな。もう大丈夫だ」

後輩「魔王に手を借りたのは痛恨ですが、勇者様がお戻りになられたのでしたら」

少女「んっと……」フォンッ

後輩「魔王、何をする気です」キッ

少女「怖がらないで。貴女を魂の鎖から開放してあげる」

後輩「なっ!? ひ、必要ありません! 私は勇者様と共に歩くのです。女賢者の意思だけではなく、私自身の意思でもあるのです!」

少年「でもよ、その所為で今回の事態を招いたのも事実だ」

後輩「勇者様……もしかして」

少年「うん。少女友が命と引き換えに俺の鎖を外してくれた」

後輩「なんてことを! 魂の鎖がなければお力の半分が使えなくなってしまうのですよ!?」

少女「そうなの?」キョトン

少年「っぽいな。いくつかの魔法が使えなくなってるみたいだ。力も落ちてる」

少女「そういえばそんなリスクがあったね」

少年「お前も魂の鎖からは解放されてるみたいだけど、なんでそんなに魔力が残ってるんだ?」

後輩「魔王は邪悪だからです!」

少女「うわぁ、ひっどいなぁ、それ。あのね、魔族って言ってもみんな良い人ばかりなんだよっ!」プンスカ

後輩「そんなのは知りません。邪悪なのは邪悪なんです」

メイド長「やっぱり殺しましょうか?」

少女「ダメだよぅ。少年君と約束したんだから」

後輩「勇者様、もしかして魔王と何かの取引をなさったのですか!?」

少年「取引じゃない。俺はやっぱりこいつが好きなんだって話だよ」ポム

少女「……」

後輩「……っ!」ギリッ


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
198Res/210.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice