20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[saga]
2011/03/29(火) 00:05:15.25 ID:D6BnVlAAo
― 魔王城 池 ―
少女「ほんっとにもう、吸血鬼さんはっ!」プンスカ
少女「って、また迷ったのね、私……」ズーン
少女「しかもお城から出ちゃうとか頭に血が上ってたのかなぁ」
少女「池、だよね。うわぁ、水が綺麗。しかもおっきい。池っていうより湖なのかな」
少女「うーん、こういうトコで水浴びとかしたら気持ち良いだろうなぁ」パシャパシャ
ゴボゴボゴボ
少女「ひゃぅ?」
ザバァァァァッ
?「なーにーをーしーとーるー!!」ウネウネ
少女「きーゃーっ!!」ジタバタ
?「魔王様ではございませんか! てっきり獣族の者が泳ぎに来たのかと思いまして……申し訳ございませんでした」
少女「イカー!?」デカッ
?「私は海王様に仕える海族が一人、巨烏賊と申します」
少女「魔族って本当に色んな人(?)がいるんですね……」スゴイ
巨烏賊「人間は単一種族ですからね。我々からすればそちらのほうが異色です」
少女「うーん、なるほど……?」
巨烏賊「それはそうと、魔王様も水浴びでしょうか? 魔王様でしたら大歓迎でございます」
少女「ううん。綺麗な池だなーって思っただけです」
巨烏賊「ここは我々海族の本拠地と地下水脈で繋がっておりますゆえ、絶えず綺麗な水を湛えるようにしております」
少女「でもここのお水、海水じゃないですよね?」
巨烏賊「魔界の海は淡水なのですよ」
少女「海はない……ということなんですか?」
巨烏賊「ない、とは申しませんが、どちらかというと巨大な湖が点在していると思ってくださったほうがわかりやすいかと。あのしょっぱい海はごく一部にしかございません」
少女「人間界とは全然違うんだなぁ……」
巨烏賊「あちらの世界は海水が主と聞いた事がございますが」
少女「うん。海が6割? 7割だったかな? あれ、この前習ったはずなんだけど……」ウーン
巨烏賊「淡水はほとんどない、と?」
少女「湖や川は淡水ですよ。海に比べたら少ないですけど。イカさんも海に住んでますよ」
巨烏賊「なんと! それは興味深い……」
少女「他にも鯨さんとかマグロさんとか……」
巨烏賊「鯨でしたら南の大湖に群れで生息しております」
少女「わ♪ じゃあイルカさんも?」
巨烏賊「おりますよ。陽気な奴らです。いつも歌を唄ったりしています」
少女「……やっぱり喋るの?」
巨烏賊「大型種はほぼ全種が喋りますよ。人間界の奴らは喋らないんですか?」
少女「えっと、喋らない、というかイルカさん同士、鯨さん同士では喋ってるのかもだけど、私達にはわかんないです」
巨烏賊「不便そうですね」
少女「あはは……」
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