23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[saga]
2011/03/29(火) 00:09:08.15 ID:D6BnVlAAo
吸血鬼「人間界へお戻り下さって結構でございます」
少女「……へ?」
獣王「魔王様は魔王様ですが、まだご記憶も戻っておられないご様子」
少女「うん……」
竜王「人間界にお戻りになりたいとおっしゃっておられましたでしょう?」
少女「それはそうですけど」
海王「斥候には引き上げ命令を出しました。魔王様のご決断があるまで我々はお待ちいたします」
少女「あ……」
吸血鬼「明日には人間界のご自宅にお送りいたします。ですから、今宵はどうぞこの世界をお楽しみいただけますでしょうか?」
少女「ありがとうございますっ」ペコリ ニコッ
人型魔族士官「謙虚な魔王様だ」
人型魔族士官「素敵すぎる」
少女「それと、ごめんなさい。皆さんが思ってるような魔王じゃなくて……」
吸血鬼「何をおっしゃいます。魔王様は魔王様。我々は貴女様の命にのみ従うのです」
竜王「ただ、一つだけ条件がございます」
少女「条件?」
海王「メイド長を同伴させていただきます」
少女「メイド長さんを?」
メイド長「はい」ペコリ
獣王「人間界は平和だとおっしゃいますが、勇者を含め、いつ魔王様に仇なす者が出現するやわかりません。ですから、護衛としてメイド長を」
少女「え、えっと……」
メイド長「ご心配なさらずに。私は元々人間界の住人でした。あちらでの常識やマナーは一通り覚えております」
少女「そうなんですか?」
メイド長「はい」ニコッ
少女「ほぇー……」
吸血鬼「ご納得いただけますでしょうか?」
少女「私は大丈夫ですけど……お父さんとお母さんに何て言えば良いんだろ」
メイド長「その辺りは問題ございません。魔王様のお傍に付くとはいえ、魔王様と共に暮らすわけではございませんから」
少女「そうなんですか?」
メイド長「魔王様のご自宅の屋根の上で寝ます」
少女「さらっととんでもない事言ってます!」
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