82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2011/04/01(金) 14:01:21.89 ID:YZbjmkcXo
― 魔王城 ―
竜王「『門』での戦闘から一ヶ月が経過いたしました。そろそろ人間界への攻勢に出られる時期かと」
少女「兵達の訓練は?」
獣王「問題ありやせん。士気も上がっております」
海王「人間共に目立った動きはありません。力を蓄えているか、諦めはじめているか」
少女「楽観はよしましょう。勇者を中心に何か画策をしているはずです」
吸血鬼「手始めに日本列島を掌握し、そこを足がかりとなさるべきかと」
少女「それが良いでしょうね。列島の掌握にかかる予想時間はどれくらいになりそうですか?」
獣王「おおよそ1ヶ月もあれば」
少女「魔族軍の損耗予想は?」
吸血鬼「10%程度といったところでしょうか。米軍や隣国の動き次第では30%を超える可能性はありますが」
少女「そんなに……」
竜王「魔王様、我々は魔王様の御為に生き、そして死ぬ事こそが喜びでございます。どうぞお気に病みませぬよう」
少女「はい……」シュン
獣族副官「緊急伝達です!」バァンッ
獣王「何事だ」
獣族副官「『門』を通過した者を捕らえたとの事です。それがどうやら賢者の魂を持つ者と……」
少女「すぐに行きます。四王は各領地で待機。罠の可能性もありますから十分気をつけて」
吸血鬼「なにも魔王様が直接出向かわれなくても」
海王「そうです。賢者の魂を継ぐ者だとすれば危険です」
少女「大丈夫です。お願いします」ジッ
獣王「魔王様がそうおっしゃるんでしたらしょうがないですな」
吸血鬼「獣王、何を」
竜王「魔王様は以外と頑固ですからねぇ。一度おっしゃったら曲げる事など私たちにはできませんよ」
少女「頑固……ですか?」
吸血鬼「はぁ、しょうがないですね。メイド長を護衛に付けてください。それと、少女友様にもご一緒に行っていただきますよ」
少女「はいっ。ありがとうございます」ニコッ
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