過去ログ - モダンブレイバー 〜三人のこと〜
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/28(木) 21:58:42.47 ID:11G1r4Jso
ぎっ。
吉川が背伸びをするのに合わせて、彼女の椅子も愚痴をこぼす。
「もうそろそろ就活だねえ」
「最後の夏休みだな」
「満喫しないと」
「そうだな」
空気にも夏の匂いがかすかに混じっている。
騒がしい季節はすぐそこだ。
「夏祭りは出る?」
地元で毎年開かれるそれは、俺たち三人の恒例の楽しみである。
「ああ。高橋も、忙しいとは言ってたがそれだけは出るそうだ」
「楽しみだね」
「ああ」
恐らく三人がそろって顔を出せる、最後の行事になるはずだ。
……なるはずだった。
どうしてあんなことになったのか分からない。
いや、分かっている。
それでも理解したくはなかった。
なぜ吉川はあいつを選んだのか。
なぜ俺ではなかったのか。
今、現在と言う時間の中で、ノートに事項を書き連ねながら。
俺はその問いを反芻し続けている。
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