過去ログ - モダンブレイバー 〜三人のこと〜
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38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/05/01(日) 22:01:35.39 ID:4dmodQwko
to be continued...
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2011/05/02(月) 10:17:29.14 ID:s5qfHOTlo
夏の熱気と人いきれが重なって、ひどく消耗する。
そのはずなのに、その場に集まった人々は誰も彼もが笑顔だった。
その中で、俺だけは無表情。そんな気がした。
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2011/05/02(月) 10:21:03.48 ID:s5qfHOTlo
あいつも俺とそう変わらない格好だった。
「お前も来てたんだな」
「うん」
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2011/05/02(月) 10:27:17.94 ID:s5qfHOTlo
無言で綿菓子を食いちぎる。胸の内がどろりと濁るのを感じた。
露店に沿って歩いて行くうちに、山のふもとにさしかかった。
露店はそこで途切れていた。
42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/02(月) 10:33:59.82 ID:s5qfHOTlo
「夏祭りの日は、いつもここに来たよね」
「……」
「ここで花火を見るのがいつもの流れだった」
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/05/02(月) 10:36:44.71 ID:s5qfHOTlo
to be continued...
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/02(月) 13:24:24.32 ID:s5qfHOTlo
遠くから祭りの気配が漂ってくる。
それを意識すればするほど、ここは静かだった。
俺は息を詰まらせて、そこに固まっていた。
鼓動がやけに速い。
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/02(月) 13:24:59.25 ID:s5qfHOTlo
「俺さ、大学に進まなかったのには理由があるんだ」
高橋の言葉は続く。
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/02(月) 13:25:30.65 ID:s5qfHOTlo
「あの事故は、俺の過失だ。
俺がしっかりしていれば防げたはずだった。
俺が彼女をしっかり守れていれば、彼女は眠りには落ちなかった。
最悪、俺が彼女の代わりに眠ってやることだってできた」
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/02(月) 13:26:03.27 ID:s5qfHOTlo
突如轟音が鳴り響いた。
俺は振り向いて駆けだした。
遠くで花火への歓声が上がる。
だが俺は夢中で走った。逃げるように走った。
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