過去ログ - モダンブレイバー 〜三人のこと〜
↓ 1- 覧 板 20
42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/02(月) 10:33:59.82 ID:s5qfHOTlo
「夏祭りの日は、いつもここに来たよね」
「……」
「ここで花火を見るのがいつもの流れだった」
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/05/02(月) 10:36:44.71 ID:s5qfHOTlo
to be continued...
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/02(月) 13:24:24.32 ID:s5qfHOTlo
遠くから祭りの気配が漂ってくる。
それを意識すればするほど、ここは静かだった。
俺は息を詰まらせて、そこに固まっていた。
鼓動がやけに速い。
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/02(月) 13:24:59.25 ID:s5qfHOTlo
「俺さ、大学に進まなかったのには理由があるんだ」
高橋の言葉は続く。
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/02(月) 13:25:30.65 ID:s5qfHOTlo
「あの事故は、俺の過失だ。
俺がしっかりしていれば防げたはずだった。
俺が彼女をしっかり守れていれば、彼女は眠りには落ちなかった。
最悪、俺が彼女の代わりに眠ってやることだってできた」
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/02(月) 13:26:03.27 ID:s5qfHOTlo
突如轟音が鳴り響いた。
俺は振り向いて駆けだした。
遠くで花火への歓声が上がる。
だが俺は夢中で走った。逃げるように走った。
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/02(月) 13:27:11.25 ID:s5qfHOTlo
白い夢の中であの女は言った。
俺は勇者で、力を与えると。それで世の不幸を打ち払えと。
全くもって嘘だった。
真っ赤な真っ赤な嘘だった。
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/05/02(月) 13:30:46.79 ID:s5qfHOTlo
to be continued...
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/02(月) 16:41:14.31 ID:s5qfHOTlo
数日後。俺はようやく外に出た。
天気はよく、出かけるには最適だったが、俺には関係がなかった。
なんなら土砂降りでもいい。
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/02(月) 16:42:50.24 ID:s5qfHOTlo
アパートに入ると、押入れからゲーム機を取り出した。
捨てるに捨てられず、実家からなんとなくこちらに持ってきていた。
買ったゲームソフトを差し込み、スイッチを入れた。
しばらくして、ゲームのタイトル画面が現れた。
64Res/40.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。