115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/23(土) 08:36:02.88 ID:SJjiHYjwo
相棒はそう言うと少女の方に歩き始めた。
(自分は他人の人生を邪魔してることが分かってるんだろうか)
「強くなきゃ生きる意味がねえからな」
「……優しくなきゃ生きる資格がないよ」
「言ってろ」
彼は、身体をこわばらせた少女の脇を通り抜け裏路地の出口の方に歩いて行った。
(勝手なんだから)
「と、そうだ」
「ん?」
路地の曲がり角で相棒が振り向く。
「そいつも傭兵隊に登録しといた。お使いの宛先人を探せ」
そいつ。それが示すのは恐らく――
「はあ!? まさかクリアも傭兵隊に入れたの!?」
「そう言ってんだろうが」
「馬鹿な! この子が戦えるはずがない!」
「別に戦わせるたぁ言ってないだろ」
相棒はだるそうな目になると首を掻き、
「傭兵として行動してりゃ雑務はいくらでも出るからな、そいつにやらせりゃいいだろ。
ついでに逃げないか監視もできて一石二鳥だ。
さしあたってフォールス・ネイムとやらを探させればいい。
分かったらさっさと調べさせろ」
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