14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/30(水) 23:05:39.25 ID:9b91y1IMo
本来ならば。そう、本来ならばウィリアムたちのような見習いなんぞに騎士団長が直接伝えることではない。
相応の者に相応の伝え方をさせて、後はぽいだ。
いや、それだけで済めばいい。
「お望みならばさらにペナルティも付けるが」
「っ……」
武官貴族である彼らの家にも何らかの害が及ぶことも考えられた。
完全に沈黙した相棒に、にこりともせずに騎士団長は席を立った。
彼は背後の窓に向き直り、後ろで手を組む。
「私も心苦しく思っていることを理解してほしい」
相棒が舌打ちするのを、ウィリアムは聞こえないふりでごまかした。
なぜ彼はそんなに無茶をするのだ。
いや、理由は知れていた。
「どうせ俺の家が怖くて、罰なんぞ与えられないくせに」
「ロック」
ウィリアムは今度はさすがに制止の声を上げたが、相棒は気にも留めなかったようだ。
「図星だろうが騎士団長さんよお」
「……」
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