149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/28(木) 20:31:13.68 ID:11G1r4Jso
「喉の調子よくないの? 飴でもあげましょうか?」
女が機嫌よく言うが、今度は相棒が無視する。
「クリアちゃんはいる?」
こくりと頷く少女に飴を渡し、
「ウィル君もどう?」
「あ、もらいます……」
ウィリアムも恐る恐る受け取る。
ちらりと横目で見ると、相棒のこめかみに太い青筋が見えた。
「疲れてない? クリアちゃんは華奢なんだからちゃんと言いなさいね」
少女が再び頷く。
「ウィル君は大丈夫よね、男の子だもの」
「はあ……」
「うるせえよてめえら! ちょっと黙ってろ!」
とうとう相棒が我慢の限界に達したようだった。
狭い馬車の中でがばと立ちあがり、声を張り上げる。
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