153:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/28(木) 20:34:44.54 ID:11G1r4Jso
「ちょっと……静かにしようよロック」
「俺がうるさいってのか?」
「いや、ええと……」
相棒がここまで荒れているのには理由がある。
「その、この前怪我させられて気に食わないのは分かるけどさ」
「俺は負けちゃいねえ!」
「そ、そうは言ってないでしょ!」
このアデルという男。
彼は先日傭兵隊支部の訓練場における模擬戦闘で、相棒と斬り合い実質叩き伏せたその張本人だ。
そして、本日付でウィリアムたち二人の教育係となった者でもある。
模擬戦闘では最終的にウィリアムの不意打ちによって勝ちを拾ったが、それでも相棒は溜飲を下げていないようだ。
「おい御者、馬車を停めろ」
「ロック? ちょっと」
「そしてお前、表に出な」
馬車の中に新たな緊張が走った。
ウィリアムは胸中で頭を抱えた。
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