170:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/04(水) 00:52:09.51 ID:qak9e7+uo
街道沿いの宿に入ってしばらく。相棒の機嫌はようやく危険域を脱したようだった。
「ったくよー」
それでもまだ文句は尽きないようだったが。
「んだよせっかく来てやったっていうのにあの態度はよ」
「仕方ないよ、弱り切った人っていうのはあんなものさ。
それに僕たちだって無償の奉仕をしているわけじゃない」
剣国は支援の見返りに武力を貸し出している。
支援がなければその現在の国体を維持することは難しい。
剣国はそれを表だって認めてはいないが。
「まあそうだがよ」
部屋はそう広くはない。五人も詰め込めばなおさらだ。
もちろん男性陣と女性陣用に二部屋とってあるが、今は話すために一部屋に集まっている。
ウィリアムとロックは部屋に備え付けてあった椅子に座り、ミリアとクリアはベッドに腰掛け、アデルについては入り口脇で壁に寄りかかっている。
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