18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/31(木) 00:28:43.59 ID:GfgkKPq6o
それは、元々は流浪の戦闘集団だった。
強く雄々しい彼らは、金さえ積めばどのような者の命も受けた。
一国の王から、それこそただの一平民まで。
ただ、積むべき報酬は一個人に手が出せる金額ではないため後者はそうそうあることではなかったが。
彼らに誇りがなかったわけではない。
現に彼らは探していたのだ。仕えるべき主を。帰るべき故郷を。
傭兵隊の誕生から数十年。彼らはついに見つけた。
安住の地、そして献身に値する者とをだ。
それが剣の王国、そしてその初代王である。
以来彼らは王国の治安維持にその全力を捧げている。
「違う!」
しかし相棒は言う。
「歴史は今はどうでもいい!」
まあそうだろう。間違いなく彼の怒りの原因はそこにはない。
問題なのは――
「傭兵隊が平民どもの集まりだって事だ!」
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