276:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/28(木) 20:57:59.10 ID:1n82qtylo
近くの木の陰から、背の高い少年が姿を現した。
「当たって良かったわ。ロックくんがどうしても撃ちたいって言うからどうなることかと思ったけど……」
オルトロックと並んで苦笑いのミリアもいる。
「ふ、不意打ち……」
「バーカ、引っかかる方がわりぃんだよ!」
毒矢。それはリグがポッチャリオンハイパーと呼んでいたものだ。
同じように、最初の爆発もポッチャレータムグレートのもの。
決して血陣魔術による破壊ではない。
決闘を持ち出すことによって立ち位置を調整し、わざと勝たせて油断したところを撃ち落とす。
そういう計画だった。(もっとも、勝つつもりでやってもウィリアムは負けていただろうが)
「お頭!」
「放っておけば彼は死ぬぞ!」
ウィリアムは慎重に周りをうかがいながら言葉を重ねた。
「助けたいか!」
あからさまに肯定する声はなかったが、その気配だけは感じ取れた。
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