291:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/02(火) 19:59:27.04 ID:E1xnZq3jo
「どうもしない」
「放置すると?」
「ああ」
「何をお考えで?」
ふと、何を考えているか分からない、といわれた事を思い出した。
彼らほど夜ではないかもしれない。
だが、他の者から見れば自分も同じくらい読めない者なのだろう。認める。
「……」
答えは与えなかった。
夜には言葉はそぐわない。せいぜい囁きがひそやかにあるのみ。
目の前の二人も、特別回答が欲しいわけではないようだった。
当然だ。彼らは考える必要がないからだ。ただ、遂行する。
その点にかけては彼ら以上は望めない。
窓の外を見た。
夕焼けの、その残滓が見えた気がした。
295Res/175.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。