5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/30(水) 07:55:46.01 ID:9b91y1IMo
靄はそろそろ霧と呼べそうなくらいに濃くなってきていた。
衰弱死は珍しくない……
「お?」
相棒が声を上げたのは、暗い想像がウィリアムの頭に立ち込め始めていた時だった。
「ありゃなんだ?」
相棒が指をさす先。木々の間、霧の向こうに何やらぼんやりと大きな影が見えた。
甲高い音が聞こえた。相棒の口笛。
「神は我らを見放さなかった、ってな」
あまり大きくもないが、その館はどうやら幻ではないようだった。
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