過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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649:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/08/24(水) 00:49:47.88 ID:thzKfQxlo


少し時を遡る。

詢子「まどか!! 無事か!?」

病院の廊下に忍び寄っていた夜の静寂が、切羽詰まった叫びに蹴散らされ、
フロアに緊張が走り抜けた。病室の前のベンチに腰かけていた少女は、顔を上げた。

魔まどか「――あ」

しまった、という風にその表情が固まる。
ランプに照らされた頬は赤く染まり、茫然として見上げていた。

詢子「しっかりしろ! アタシが分かるか!?」

母はその理由を誤解した。
肩を掴んで前後に揺すって声をかける。

魔まどか「――え、あ、何ともないよ。だいじょぶ。大丈夫」

それに対する返答は、違和感を覚えるほどに平坦だった。
まるで、道ですれ違っただけの他人に突然声をかけられて驚いているかのような。

知久「通り魔に遭ったって……!?」

2人は携帯に警察からかかってきた電話を受け、即座に病院に駆けつけたのだった。
想定できた事態に対応できなかったことにまどかは戸惑ったが、
それは顔には出さなかった。

――どうやって逃げようか。


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