過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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761:[saga]
2011/12/19(月) 03:56:06.68 ID:Ik77R3mgo
気付いた時にはもう、突き飛ばされ、尻もちをついていた。完全に油断していた。
ゆらめくように立ちあがった影が、蠢き、志筑仁美をその視界に捉える。

理性を信用していたんだ。
だが、知るべきだった。それは、無意味な信用だと。

杏子「止まれ! ほむら!」

時間を止められたら最後。志筑仁美の命は潰える。
飛び起きて、ほむらの足首に手を伸ばした。

無情にも。
手が、空をつかんだ。そこに、何もなかった。

痛々しい音が響き、身体をくの字に折り曲げて、吹き飛ばされたほむらが、数メートル離れた電柱に激突した。
あたしのソウルジェムが強烈に輝き始めていた。
ほとんど交通事故のような光景に、あたしは呆然とするしかなかった。

そして、振り切った形で静止していた足が、ゆっくりと下ろされた。

ほむら「な……!?」

杏子「……は?」


例によって、あの小柄な姿だった。
こちらに背を向け、桃色のリボンと純白のフリルをあしらった、破壊の塊。

肩越しに向けられた視線は、氷の鋭さでほむらを突き刺していた。
キバを抜かれたように、ほむらは力なく電柱にもたれかかる。
いっぱいになってしまった表情で、身震いする。

影が、冷え切った声を薄く。

魔まどか「――何をしてるの? ほむらちゃん」


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