過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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813:[saga]
2012/01/29(日) 04:59:25.17 ID:BZmAVGk7o

〜魔まどか視点〜

前のほうから気配を感じて、反射的に目を開いて顔を上げる。
涙を拭いて、ぼやけた視界を晴らして。


魔まどか「――ほむらちゃん!?」


にゃーお。
という鳴き声が響いた。

息が詰まって、数秒、その黒い猫の子と見つめ合う。
やがて、視界が下がっていく。再び汚い地面に埋められる。
瓦礫の山の中、無様にへたりこんで、さやかちゃんを助けに行くことすら放棄して、
甘えに甘えて、震えるしかない。弱くて弱くて、どうしようもなくて。


魔まどか「もう、ゆるして、ください」


近づいてきた猫が足にすり寄った。その玉のような瞳が清純に私を映す。
ボロボロと涙が溢れ、震える手で頭を撫でた。その子は逃げずにいてくれた。


魔まどか「ひとりじゃ何もできないの。強がってるだけで、本当は何も変わっていないの」


魔まどか「ほむらちゃん、ねえ、どうしたらいいの――?」


再び正面、今度ははっきりと足音が聞こえてきた。人間の足音だ。
私は信じられない思いで顔を上げた。本当に、本当に、来てくれたの!?


魔まどか「――ほむらちゃん!?」


まぶしい。まぶしい。
圧倒的な照明。そして、聞こえる声は。



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