過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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827:[saga]
2012/02/18(土) 22:32:55.72 ID:+2ts+odto

ほむら「え?」

それは片方にとってのみ、想定外の反応だった。
まどかは掴まれた手を逆に引いて、断崖に身を投げた。

軽い着地。
と同時に、結んた手が離れ、まどかは数歩だけ前へ走り、二人の間に必要な距離を取る。
立ち止まった背中が、振り返らずに、声だけを届けた。

魔まどか「……もうおわり! 言ったよね? 
私たちはもう友達でもなんでもないんだよ! 赤の他人です!」

ほむら「でも!」

胸に走る鋭い痛みをこらえ、ほむらは食い下がる。

ほむら「それじゃ、私はどうすればいいの!? あなたの消滅まで、時間もないのに!
望みを言ってよ! 何でもするわ! 夜には帰るわ! あなたのためにご飯も作るし! 
グリーフシード集めも一人でやってあげる! だから――」

二人は、女神の巨腕に乗って歩く。その先端に、孵化寸前のグリーフシードがひとつ。
ここでまどかは、ようやく振り返った。対話のためではなく、決別のために。


魔まどか「――ほむらちゃん、あんまり私を怒らせないで」


桃色の宝石がいきなり眼前に、突き出される。
思わずのけ反ったほむらに、まどかは奇妙な言葉を投げかける。


魔まどか「見てこれ。私のソウルジェム。きれい?」




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