過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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893:[saga]
2012/03/24(土) 16:12:02.18 ID:Lwhk5oNho

はしっ、と私の両手を彼女が挟み込んだ。
指が絡み、ぎゅっとつかまれて、今度は別の意味で動揺した。
鹿目さんの顔が近かった。私を見上げる顔は相変わらずとても可愛らしかった。


まどか「すっごくいい考えだと思います」


ありがとう、と言う声はどこか遠くから聞こえた。
私はもう、心の底から、魔女にはなりたくないと思っていた。


まどか「でも今のままじゃ誰にも伝わりません」


やっと分かった。だから魔女になってはダメって言うのね?


まどか「マミさんが自分で示さなくちゃいけないの」


鹿目さんは時間に追われるようにまくし立てる。


まどか「でないとソウルジェムの真実も、キュゥべえの正体も、いつかまた忘れられちゃう」

まどか「マミさんを救えるのは、マミさんだけなんですよ!」


鹿目さんの言葉が暗闇の中に永遠に響いて行く気がした。
しかし、声はもうそこまでだった。鹿目さんは言い切って、黙っていた。


私たちはいつの間にか窪地のような場所に立っていた。
天は真っ赤に染まり、地には地獄絵図が描かれて。視界の先にはそびえ立つ門。
私たちは二人とも、始めから気付いていた。何しろ今回は。


結界の中に、雨は降っていなかったから。


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