過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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[saga]
2012/03/31(土) 14:29:04.15 ID:qtk7+BAFo
結局ほむらは自分ひとりだけ、時間停止を使って後方に退避していた。
まどかはそれに目もくれず、正面を見据え、両手で構えた槍の刃を向ける。
低く落とした腰、やや上向いた刃。
素人臭い構えは、その身に満ちる貫禄のせいで、どこか超越的なものにも見える。
薄く開いた口から息を漏らす。どこまでも見開かれた瞳が魔女の初動を見逃さない。
魔女の身体は自らを焼いていた炎を残らず吸いつくすと、ボコボコと内側から盛り上がっていく。
特に腹は気球のバルーンほどにまで膨れ上がり、さらに膨らんで、みちみちと裂け目が出来てきて、
裂け目の内側から溶岩に特有の赤い光がこぼれ出し……。
圧縮された灼熱の炎の怒涛が溢れだした。
しかしまどかも一拍遅れて、槍の先端から桃色の光の柱を撃ち放っていた。
その速度は一拍の遅れを補って余りある。せめぎ合いは魔女の至近で発生せざるを得ない。
それに威力でも、まどかの方が上回っていた。せめぎ合いは数秒で終わり、全ての熱が魔女へと到達する。
音が消えるほどの衝撃で、まどかは吹き飛んだ。
しかし高まった身体能力で軽々と着地。さっさと走ってその場を後にする。
今度こそ魔女は、粉々に爆発していた。
ほむら「あの子、しばらく見ないうちにとんでもない力を……」
スカートのすそをつかみ走ってくるまどかを見つめる。ほむらの瞳にはわずかな恐怖が含まれていた。
強大な魔力があるのは初めから分かっている。でもこのまどかはそこに留まらない。
自分の力を受け入れて、完全に制御している。自分の知っているまどかがどこかに行ってしまった気がして、
ほむらは儚い寂しさを覚えていた。どちらにせよ、もうまどかは彼女のことなどどうでもいいのだが。
ほむら「それともやはり、あの方法が、成功した結果だというの……?」
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