過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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2012/04/04(水) 14:45:29.39 ID:+IlzdyW5o
ドッ!!
まどかの伸ばした右手から、半透明の黄金の腕が、轟音と共に出現した。
その巨大さは、魔女の拳を凌駕する。新幹線の速度でやってきた魔女の拳を逆に、上から握って阻んでいた。
私のソウルジェムが、少し濁りを濃くしている。まどかのソウルジェムは逆に、ますます光り輝いている。
魔まどか「――っは―――っは――」
荒い息を吐いて、まどかは必死で半透明の黄金の腕を維持している。腕は頑として魔女の拳を阻んでいる。
最強だ! 文句の付けようもなく、まどかは史上最強の魔法少女だ。けれども……それだけではないのだった。
そもそも。こんな力はまどかの持つ力ではない。
巨大な腕で、破壊を齎す敵の攻撃を受け止める、だなんて――。まどかの本質にはそぐわない。
それはつまり、ここまでの全ての事象、まどかに隠した前提、それらパーツを組み合わせた結果としての――。
ほむら「――彼女の」
私は前から吹く暴風に前髪を煽られながら、
ほむら「――彼女の願いが、」
口を薄く開いて、目を見開いて、驚愕していた。それが本当ならば、本当に喜ぶべきことだったから……。
ほむら「――彼女の願いが、叶ってる!」
魔まどか「――――――このッッ!!」
気合一発。
叫んだまどかが、握った魔女の拳を下に叩きつけた。大質量の衝突が、足元を震わせる。
私たちは腕を伸ばした女神の像の、その巨腕の上で戦っていた。
それが、ぴしぴしと亀裂を走らせる。本能的な恐怖を引き起こす不気味な地響きが突然大きく、視界がたわんで、
ほむら「――ッ!」
崩落した。
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