過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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◆D4iYS1MqzQ
[saga]
2012/04/10(火) 23:43:49.51 ID:43co6dr4o
マミ「あら、ごめんなさい。そういえばそうだったわね。舞い上がっちゃってたかな……」
まどか「というかこれ、ちゃんと終わり、あるんですか……?」
何気なく自分で言ったことが、まどかは不意に怖くなった。
そうだ、もしこのままどこにも辿り着かないとしたら? それは怖い……。
なにより、その、疲れ損だ。
マミ「ええ、もちろん」
しかしそんな不安を、マミは自信たっぷりに否定した。
その表情は、かつて魔法少女体験ツアーと称して自分とさやかを連れ回してくれた先輩にそっくりだった。
あまりに元通り過ぎて、まさか今までのつらい悩みや苦しみはウソだったんじゃないかと、一瞬本気で考えるくらいだった。
マミ「ほら、だって、上に見えるじゃない?」
まどか「な、なにがですか?」
しかしもちろんそんなことはない。
マミはそこで一度顔を引き締めると、少し悲しげにうつむいた。
深呼吸のように深いため息を一つ。階段の先の先を指さして、一言静かに。
マミ「――――魔女よ」
視界の先にはそびえ立つ門。
魔女の本体が、階段の途切れた先、砦の天辺に鎮座しているのが小さく見えた。
どうやってか、株分けしていたのか、別口の卵が孵化したのか、とにかく紛れもない芸術家の魔女。
それは先日、絶望の淵にあったマミに重傷を負わせ、まどかの命を脅かした魔女。
初陣にふさわしい相手だと言えた。
まどか「――っマミさん! した! 階段が!」
そのとき、まどかが叫んだ。
ドドドド、という怖気のする質量を伴った轟音が、徐々に近づいてくる。
大ボスの前に階段、そしてこの音といえば、もはや答えは一つしかない。ないけど……。
まどかは、マミのワクワクした表情は勘弁してほしいと思った。こっちは生身の人間なのだ。
はるか下の方で、階段が減っていく。闇に飲み込まれていく。より正確には――
まどか「崩れてます! こっちに向かってくる……!」
二人はしばし黙りこんで、迫りくる崩落を遠く見つめていた。
やがてまどかが一つ、ため息をつき、それを合図としたように、
マミ「――走るわよっ!」
まどか「はいっ!」
今度ばかりは間髪いれずに答えていた。
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