293:『究極生物編』:第15話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/04/04(月) 01:04:13.25 ID:8OJoVXiY0
ゆっくりと振り返る御坂の顔には陰が掛り、
そんな有り様は、研ぎ澄まされた雰囲気も相まって、
まるで地獄から出て来た幽鬼の様である。
そんな御坂の空気に威圧され、思わず後ずさった上条だったが、
何とか体勢を元に戻して、問うべき事を問うた。
上条「今日…お前の『妹』に出会った」
御坂「――――!」
御坂「――――そう」
上条の言葉に、一瞬だけ、御坂は驚く様に目を見開いたが、
直ぐに、やさぐれてギラついた鉄面皮へと戻ってしまう。
それでも、上条は言葉を続けた。
上条「でも…白井が言うには…お前『一人っ子』なんだろ」
上条「お前の姿…お前の様子…もしかして」
上条「あの『妹』が何か…関係してるのか?」
御坂「…………」
御坂は黙って何も答えない。
ただ、血走った双眸を、ほんの少し細めただけであった。
睨みあう2人の間には沈黙が流れ、
御坂「――――アンタには関係ない」
と、先に目を逸らした御坂は、そのまま上条へも背を向けて、去ろうとする。
その背へと、上条は手を伸ばした。
上条「おい!『関係無い』だって!そんな恰好した御坂を―――」
そして、御坂の肩を、上条は『右手』で掴んで―――
―――ガクン!
上条「!?」
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