385:『究極生物編』:第15話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/04/04(月) 22:51:43.23 ID:DI5ZsGx90
そう言って、インデックスは何やら口ずさみ始めた。
やはり『The Beatles』の『HELP!』であるらしいが、
好意的な言い方をして、彼女の独特のアレンジが効き過ぎているが為に、
かろうじて、そうだと解るものの……まあ、ハッキリ言ってかなり『ヘタ』である。
ディアボロ「(前に『カルミナ=ブラーナ』を歌っていた時は)」
ディアボロ「(中々に上手いどころか、威厳すらあると思ったモノだが……)」
―――『人』には『向き、不向き』と言うモノがある。
『王』は『王』たるべくして『王』であり、
『料理人』は『料理人』たるべくして『料理人』なのだ。
……別に『歌謡曲』がヘタクソだからって、何か困る訳でもあるまいし、
声が綺麗だから、必ずしも聞けたものではない、と、言うほど酷い訳でも無し、
本人の好きなように歌わせて上げればよいだろう。
そうして、インデックスは、『Help!』を歌い切り、ひとしきり満足した顔をした後、
ふと、急に真面目な顔になって、ベッドの上のディアボロを見て、言った。
インデックス「ねぇ…パーパ」
ディアボロ「ん?」
インデックス「『あの事』…トウマに言うの?」
ディアボロ「………」
―――『あの事』とは、言うまでも無く
―――『垣根帝督』から聞き出した、『バオー』に纏わる一件の話である。
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