489: 『挿話−4』:『学園都市』嵐警報!!――『空白』の4日間の話―― ◆K/7LL5shls[saga]
2011/04/06(水) 22:46:05.50 ID:uQvTU5V20
―――『8月17日』『午後』
―――『麦野沈利/フレンダ=セイヴェルン/ナルシソ=アナスイ』
麦野「…………はぁ〜〜」
フレンダ「………」
『アイテム』のメンバー…『フレンダ=セイヴェルン』は、
先日の夜より一貫して様子が可笑しい、彼女の上司、
『麦野沈利』の姿を盗み見つつ、手の内でガチャガチャと作業を続ける。
彼女の手の内にあるのは、フレンダ印の特製パイプ爆弾のリモコン式起爆装置である。
彼女は『能力者』としては、『スタンド』の存在を自覚するまで、
はっきりいって相当に微妙な能力しか無かったが為に、
それを補うべく、独学で爆破工作技術を身に付けたのである。
その技術の質は、独学だとは到底思えぬほどに高く、
『スタンド』が覚醒した今でも、その技術は彼女を支え続けている。
さて、一方、そんなフレンダから少し離れた場所で、
クマちゃんのぬいぐるみ(オスver)を抱きしめながら、
心ここに非ず、と言った調子で、断続的に溜息をつき続けている。
フレンダ「………」
―――麦野の様子がおかしい。
いや、もともとオカシイというか、トチ狂った所のある彼女だが、
いつもの彼女のソレとは、明らかに違うベクトルでオカシイ。
フレンダ「(麦野が意外とファンシーなのは…今に始まった事じゃないけど)」
『ボロボロのぬいぐるみを抱いてないと夜は寝れない』などという、
その異名、戦闘時の有り様、普段の言動からは、まるで想像できない少女的な、
というか『ライナス症候群』的な所をもった彼女は、可愛らしいぬいぐるみが好きで、
つい先日も、かわいいクマのぬいぐるみを、雄雌セットで買ったりして、
今、その雄の方が、彼女の腕の中に収まっているいる訳だが、
フレンダ「(やっぱりオカシイ)」
フレンダ「(何がオカシイって全てがオカシイって訳よ)」
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