508: 『挿話−4』:『学園都市』嵐警報!!――『空白』の4日間の話―― ◆K/7LL5shls[saga]
2011/04/06(水) 23:36:05.53 ID:haXJz1VM0
フレンダにとって『アイテム』での活動は飽くまで『出稼ぎ(ビジネス)』である。
『銭』の為に『体』は張るが、『命』までは張るつもりなんて無いし、
麦野の事は嫌いじゃないし、むしろ、あのムチムチの太股には、色々と催すモノも無いではないが、
フレンダ「(まあ、一蓮托生は御免って訳よ)」
フレンダ「(その点は…結局、私はアナスイとは違うって訳よ)」
『置き去り』となって姉妹2人、途方に暮れた事もあったが、
何だかんだで、たくましく自分達は生きている。
そして適度に小金が入って、面白可笑しく生きれて、
フレメアが何の蹉跌も不安も無く、楽しく明るく生きていてくれればそれでいい。
そんな単純極まりない事が、フレンダの戦う理由であり、生きる理由なのだ。
フレンダ「(哲学も信念も、犬にでも喰わせればいいって訳よ)」
フレンダ「(私は…生きて稼がなきゃならないって訳だしね)」
手の作業は止めずとも、密かに麦野を盗み見るフレンダの目には、
何処か冷ややかな色が宿っているのであった。
さて、フレンダにそんな目で見られている当の麦野はと言えば
麦野「(とうまぁ…かみじょうとうまぁ…)」
麦野「(どうしよう…かみじょうの事を考えると)」
麦野「(胸がどきどきする…思考が纏まらない…頭がぼーっとする)」
麦野「(こんなの…絶対おかしい…こんなの…私のキャラじゃない…)」
麦野「(でも…とうま…かみじょうとうま)」
麦野「(アイツについて考えるだけで…胸がきゅんきゅんする)」
―――もう、完ッ全に『恋する乙女』であった。
いつもの彼女とは似ても似つかない、滝壺が見れば、
思わず彼女でもひっくり返りそうな程に、螺子が何本か飛んでしまったらしい麦野の姿である。
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