509: 『挿話−4』:『学園都市』嵐警報!!――『空白』の4日間の話―― ◆K/7LL5shls[saga]
2011/04/06(水) 23:49:34.17 ID:haXJz1VM0
―――前にも書いた事だが、麦野は『恋』をした経験を持たない。
何故ならば、これまで彼女は、自分以外の全ての人間を見下していたし、
故に、他者に向けられる『愛情』の種類は、良くて『愛玩』でしか無く、
そんな彼女には『恋』など生まれる筈など無い。
麦野「(かみじょう…かみじょうとうま)」
そんな彼女が『恋』をした。
『弱い自分』を知って、それでも受け入れてくれた少年…上条当麻。
生まれて初めて『恋』した麦野は、その感情の処理方法が解らない。
ただ『想い』だけが募って、麦野の心は潰れそうになっている。
麦野「(まだ…『仕事』は終わって無いのに…)」
麦野「(こんなんじゃダメだ…こんなんじゃ仕事にならない…)」
麦野「(何とか…いつものペースに戻さないと…)」
麦野「(でも……)」
―――『想い』はただ募るばかり。
上条に会いに行きたいと思っても、今は立場がそれを許さない。
故に一層、欲求は想いと絡みあって、重さを増して行く。
結局、麦野がいつものテンションに何とか戻るには、
『8月19日』まで待たねばならなかった。
そして、麦野の中の恋心を察知し、それが『男』だと感づいて、
嫉妬の炎で頭がオカシクなりそうな程(元々オカシイとは言ってはいけない)になっていたアナスイが元に戻るには、
さらに一日を費やして、『8月20日』まで待たねばならなかった。
さて、それほどまでに麦野に思われている、当の上条当麻はと言えば―――
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