過去ログ - 上条「…ディアボロ?」13
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656: ◆K/7LL5shls[saga]
2011/04/08(金) 14:34:20.41 ID:KoDBN7oe0

>>631からの続き

欠番個体「―――私は…ミサカは」
欠番個体「『戦う』事を選択します」

―――それでも…彼女は『戦う』事を選択する。

欠番個体「私は…まだ、生まれて間もない『赤子』の様なものかもしれません」
欠番個体「それでも…その僅かな『人生』の経験の中だけでも」
欠番個体「これだけは『確か』だと確信できると学べた事もあります…」

佐天「………」

『欠番個体』の少女の言葉に、
黙って耳を傾ける佐天の表情は優しげだが、その双眸の色は真摯そのものだ。
対する『欠番個体』の少女も、表情こそいつもの茫洋たるモノだが、
語調と、瞳の色は、真剣そのモノであった。

―――彼女の言葉を続けた

欠番個体「私の『未来』は―――『ヤツら』を斃さなければ『拓かれない』と言う事と」
欠番個体「『暗闇』に『未来/道』を拓けるのは」
欠番個体「自分から『前に進んで』、『荒野を走る』『覚悟』を持った者だけだと言う事です」

欠番個体「そして―――そもそも『この戦い』は」
欠番個体「『私の』…『ミサカ自身の戦い』だと言う事です…」
欠番個体「私が…私として…ミサカとして『生きる』為のです」

『バオー』を軸とする、『暗部』の『内部抗争』。
その発端は、その『バオー』の宿主である自分が、
『ネオドレス』の研究所から逃げ出した事から始まったのだ。

そうだ―――全ては…自分が原因で始まった『戦い』なのだッ!
逃げ出したのは『生きる』為だった。故に、その事自体への後悔などある訳は無い。
しかしだ、そんな自分の生存の為の戦いあるにも関わらず、当の自分が、
誰かの、垣根を始めとする『カモッラ』の人々や、佐天や初春の背中の後ろでコソコソ隠れているだけなど、
許される事ではないし、何より、自分自身が『納得』出来ない。

欠番個体「ミサカは戦いを決断します」
欠番個体「これは…私の戦いです」
欠番個体「(それに―――)」

そう、ミサカは決意し、声に出して、
佐天へと誓って見せつつ、内心で彼女は考える。
『スタンド使い』であっても、
一般の学生に過ぎない佐天をこの戦いに巻き込んだのは、他ならぬ自分自身なのだ。

自分を支えてくれた、心優しい彼女の未来もまた、
『ネオドレス』を叩き潰さねば、閉じられたままになってしまうだろう。
―――そんな事は許せない。許さない。

その為にも…自分は戦わねばならないッ!
自分にとっての…生まれて初めての『ともだち』の為にもッ!



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