731:『究極生物編』:第16話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/04/09(土) 00:07:17.70 ID:dn0iiaF30
自慢の甲冑はひしゃげ、足や手は曲がってはいけない方向へと曲がり、
銃火器は圧し折られ、解体され、破砕され、『死んでこそいない』ものの、
ヘタをすれば、その後の人生を一生左右するほどの大怪我負わされ、
人体を破壊された『保安要員』の群れが、地面に虐殺現場の死骸の様に転がっており、
『駆動鎧』部隊は、手足をもがれ、解体され、修復不能なスクラップにいずれも変えられていた。
―――御坂美琴の『戦闘能力』は
―――その序列が『第三位』であるにも関わらず
―――他の『超能力者』に比べて『劣る』と
―――識者の殆どに見なされている
―――それは彼女の能力が『原理』自体は単純な『電撃使い』であり
―――だからこそ『対策を立てやすい』と言うのも有るが
―――そう見なされる最大の『原因』が
―――彼女が『表側』の『女子中学生』に過ぎず
―――基本的に『甘い性格』であるからである
確かに御坂美琴は『喧嘩っぱやい』面も無い訳ではないし、
『実戦経験』が飛びぬけて少ない訳でもないが、
彼女にとっての『戦い』とは、その殆どが『喧嘩』の延長線上にある様なモノであり、
彼女は、そう言った意味では、『真の闘争』を殆ど体験していないし、
それに対する『漆黒の意思』とも形容される『心構え』を、まるで持ち合わせていない。
それ故に、『暗部』の『超能力者』と対峙すれば、
序列が下の、例えば『麦野沈利』と御坂が戦えば、
まず、御坂が負けるであると、そう目されてきたのだ。
―――しかしそれは、今までの『甘い意識』の御坂美琴の話である。
―――『妹達への虐殺』と『「一方通行」への怒り』
―――『過去の自分の過ち』へと、自分で決着をつけんとする、『冷たく熱い決意』
それらが、彼女の『甘え』を吹き飛ばし、彼女の『戦闘能力』を最大限に引き出しているのである。
―――そう、御坂美琴は、伊達に『第三位』に序列されていない
―――彼女が、その持てる『能力』を最大限に発揮すれば
―――この光景を生み出した事は、なんら不自然ではない
1002Res/367.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。