960:『究極生物編』:第16話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/04/10(日) 01:34:54.20 ID:xpAOe5ZD0
―――そこからの光景は
―――余りにも『一方的』であった
―――『一方通行』に一切の反撃の隙を与える事無く
―――二つの『鉄球』を、左右交互に、連続して、途絶える事無く投げ続ける
―――『騎兵の回転』……“もどき”とは言え
―――それでも一発撃つごとの体力消費は非常に大きい
―――『全身』を『廻す』のである。それも当然だ
―――しかし、この時、御坂美琴は『意志力』が『肉体』を凌駕していた。
―――故に投げ続ける。何度でも、何度でも、何度でも……
一方通行「――――」
御坂「ハァ……ハァ……ハァ……」
御坂の目の前に、かろうじて立っているのは、
『襤褸雑巾』の様になり、血まみれになった『一方通行』だ。
全身のあらゆる所を抉られ、打たれ、未だに立っているのが不思議なくらいだ。
彼を立たせているのは、『第一位』としてのプライドか、それとも別の何かか。
いずれにせよ―――
御坂「(これで―――トドメね)」
彼の『限界』は、誰が見ても明らか。
故に御坂は、最後の一撃を与えるべく、
『大地』を『踏みしめ』、『フォーム』を取り、投げた。
唸りを上げて飛ぶ『鉄球』は、真っ直ぐに、
『一方通行』の腹部へと向けて飛んで行って―――
―――ガッパァァァン!!
御坂「――――え?」
自分の脇腹に走る『衝撃』。
『熱さ』。『液体が肌を走る感覚』。
『何だ』?『何が起きた』?
御坂「――――」
茫然として、脇腹に手をやった。
指先が…赤い。血だ。誰の血だ。
御坂「―――嘘」
他でも無い。『自分の血』だ。
レザーコートにも、穴が開いている。
地を穿っているのは…
御坂「―――」
『反射』された『鉄球』だ!!
『白と赤の悪鬼』が、血笑を上げつつ、言った。
一方通行「『解析』―――『完了』―――」
一方通行「悪ィな『超電磁砲』」
一方通行「こっから先は―――」
―――『牙』を剥き出しうつつ、嗤って言った。
一方通行「『一方通行』だ」
―――『反撃』が始まった。
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