過去ログ - キャーリサ「家出してきたし」上条「帰って下さい」 2
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65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2011/04/05(火) 22:58:33.25 ID:IFX5FSTFo

冷や汗が止まらない上条がガックリと肩を落としながら呟いた。


アックア「迷わず壁をたたき割っておくべきだったか……」

土御門「そのようだにゃー……」


それを無視して周囲に視線を走らせるアックアと土御門。


上条「!」

キャーリサ「ちっ!」


頬についた砂埃を拭うことも忘れて舌を打ち鳴らすキャーリサ。
どうやら先程の壁への対応に時間をとられ過ぎたようだ。


??「―――手間をかけさせる」


行く手に立ちはだかるのは、冷徹に眉間を潜めた身なりのいい男。
英国最大の武力にして、女王の懐刀。
騎士団長が数十名の魔術師と騎士を引きつれ四人を待ち受けていた。


騎士団長「お前達が泥人形だと知ったときは冷やりとしたぞ」

キャーリサ「騎士団長、命令だ。そこを退け」

騎士団長「その命令は聞けません。キャーリサ様、間もなく貴女の挨拶のお時間です。
       お客様達がお待ちですので、広間にお越しください」

キャーリサ「断るの」


淡々と交わされた、決別の会話。
たったその一往復で、彼女達は己の敵を認識する。
言葉は愚か、目配せすら不要だった。
キャーリサは先陣を切って回廊を駆ける。
その手に握られるのは、王の剣。
カーテナの欠片から光の刃を顕現させて、勇敢なる武の王女が、騎士派の長に切りかかるべく疾走した。



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