過去ログ - キャーリサ「家出してきたし」上条「帰って下さい」 2
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83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2011/04/05(火) 23:49:39.97 ID:IFX5FSTFo

―――英国 バッキンガム宮殿  回廊 13:25


神裂火織は庭園にて起こっている不足の事態に対応するべく場内を速足で駆けていた。
エリスを動かしている所為かシェリーかの通信も途絶えている。
この点から、庭園にて戦いが行われているのは確実だったが、その詳しい現状までは神裂は把握しきれていなかった。
宮内に入り、一直線に回廊を駆けて行く。
そして宮殿内部、周囲を廊下にグルリと取り囲むように石畳で覆われた中庭のような屋外スペースが存在する。
ここを真っ直ぐに駆け抜けた方が速いため、神裂は扉を開け放ち再び外に出る。


??「ちょっと待った。ここから先へは行かせられないな」

神裂「!? あなたは……」


神裂の前に一人の青年が立った。
自然と腕には力が籠る。
彼もまた『不測の事態』の一つ。
広間にて感じた不安の一人。


??「シルビアの奴がなかなか戻ってこないから様子を見に来てみれば、何が起こってるんだ?
    とりあえず警備の連中が君達を捕えたがっているのは分かるが」


優しげな面立ちも今は消えている。
慎重に事態を把握しようとしているのか、難しい顔をしているが、神裂を通すつもりも彼には無いらしかった。


神裂「オッレルス……でしたか?」

オッレルス「さすがに魔術サイドでは顔はバレているかな。
       ……君程の人物があの偉大な女王の国に弓引くとも思えないが、かと言って黙って君を通すのも問題がありそうだな」

神裂「そこをどいていただけますか……?」


神裂とて退くつもりなど毛頭ない。
たとえ相手が強大な力をその身に宿す、『魔神になるはずだった男』であったとしても。


オッレルス「そうはいかない。君を通すと俺がシルビアに酷い目にあわされそうな気がするからね。
       そんな訳だ、足止めをさせてもらおう」

神裂「では押し通ります!」


神裂は七天七刀を構え、一歩を踏み出す。
その速度は、音速を優に超えるものであった。
パンッ! という空気の壁をブチ破る音とともに、頑強な宮殿の壁が軋む。
踏み込んだ大地に穴を穿ち、オッレルスを吹き飛ばそうと剣を抜こうとする神裂。



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