過去ログ - キャーリサ「家出してきたし」上条「帰って下さい」 2
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(関西地方)
[saga]
2011/04/05(火) 23:59:41.03 ID:IFX5FSTFo
快晴の空に向けて、キャーリサが輝くように微笑む。
プラチナのように煌めく髪から薫る華の如き香りも相まって、まるで春の草原を走っているような気分になれた。
上条「みんなお前を助けるために来てくれたんだ」
キャーリサ「それは違うぞとーま」
屋根から屋根を跳び。徐々に上へと登って行く。
蹄鉄が屋根を叩き、風が頬を通り過ぎていった。
上条「え?」
手慣れた様子で馬を操るキャーリサに感心しながら、上条は首を傾げた。
キャーリサ「皆お前を助けに来てくれたの。奴らが集まったのは他でも無いお前のためであり、
お前がいたから私はここまで来れた」
キャーリサの言葉に上条は照れたように遠くの街並みを見下ろす。
彼女が自分のことであるかのように誇らしげだったのが印象的だった。
キャーリサ「ありがとー、とーま。私はお前に選ばれて幸せ者だし」
上条の位置からでは表情は見えなかったが、キャーリサは本当に満面の笑顔だった。
戦いのさ中に在るとは思えない声色と表情。
上条は顔が熱くなってくるのを感じる。
よくよく考えてみれば、現在もキャーリサに抱き着くような恰好になっている。
それも相まって、急に緊張と恥ずかしさでいっぱいになってきた。
作戦の終了まであと少し。
これが終わったなら、彼女を飽くまで抱き締めようと決める上条だった。
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