過去ログ - キャーリサ「家出してきたし」上条「帰って下さい」 2
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89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2011/04/06(水) 00:04:02.29 ID:zEIeBwxqo

ローラは表情こそ笑顔だったが、それは背筋が凍る程寒々しい物言いだった。
そしてステイルはすべてに合点がいく。


ステイル(最大主教はこの婚姻に反対ということか)


ステイルはチラリと土御門に目配せをすると、彼も小さく頷いた。
ローラはキャーリサと某国皇太子の結婚を快く思ってはいなかったのだ。
英国に他国の力が介入する余地を残せば、国内で清教派として力を振るうことが出来るローラには面倒事が一つ増えるということになる。
王室派の問題というこで口が出しにくい状況下であったが、上条当麻を初めとするその周囲の人間たちがこれをブチ壊してくれるならば彼女にとっては都合が良いことであるのだろう。
つまり、彼女は今日、この場で見た事聞いた事に関して見て見ぬフリを決め込むことにしたらしかった。


ローラ「ステイル……おイタも過ぎたるのはいけなしよ?」


金髪の揺れる背中を向けたまま、軽く釘を指すようにそう言い残し、ローラは回廊の向こうへと去っていく。


土御門「じゃ、オレ達はトイレまでの道を片付けるとしようか」

ステイル「そうだね。最大主教が戻って来るまでには、綺麗にしておくとしよう」

禁書「大丈夫。そろそろとうま達も最後の仕上げにとりかかってるはずなんだよ」


その背中を見送りながら、何の憂いも無くなったステイル達は残り少ない敵を見据えて残酷な笑顔を浮かべた。




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