過去ログ - キャーリサ「家出してきたし」上条「帰って下さい」 2
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(関西地方)
[saga]
2011/04/06(水) 00:17:08.26 ID:zEIeBwxqo
屋根のへりに手がかかり、そこから伸びた右手が、騎士団長の足首を強く掴んだ。
騎士団長「っ!?」
騎士団長はまだ理解出来ていなかった。
クーデターの際、直接対峙した訳では無い彼には無理も無い話だったのかもしれない。
だが、もう遅い。
上条当麻は。
確固たる信念を以て、全てを賭して英国を来た上条当麻は、あの程度の一撃ではもはや屈しない。
キャーリサの前では倒れない。
そう決めた上条当麻は、もう絶対にキャーリサの前で膝をつくことは無いのだから。
上条「まだ終わってねぇぞ……」
屋根にぶらさがり、這い上がって騎士団長の足元にしがみつく。
上条「おい……まだ聞いてなかったな。テメェはキャーリサが結婚することを何とも思わねぇのかよ……」
騎士団長「……何」
本来の騎士団長の力ならば、上条の手を振りほどくことも出来るはずだった。
だが、それは今や不可能。
理由は二つあった。
騎士派の長として受ける肉体の強化に関する術式が、足首を握る上条の右手によって全て無効化されていることが一つ。
そして二つ目に、そんな状態で、目前で剣を構えるキャーリサから視線を離すことは死に等しい愚行なのだから。
上条「答えろよ……テメェは、キャーリサの幸せなんてどうでもいいと思ってんのかよ!」
騎士団長「……少年、君には分からぬ話だ。私は英国騎士団長、私の意志の差し挟む余地など無い」
上条「そんなこと聞いてるんじゃねぇ……! お前はずっと王室で、キャーリサの傍で騎士なんてもんをやってきたんだろ!
だったら、テメェ自身の思うところだってあるはずだ! じゃなきゃ、テメェは王室にただ従うだけの人形と変わらねぇじゃねぇか!」
上条は今度は右手で騎士団長に手を掴み、立ち上がる。
なおも騎士団長は動かない。
今の彼は鍛え上げられた常人と同じ程度の身体能力。
キャーリサの手に握られたカーテナで斬られれば、次に目を開けた時見るのは病室の天井だ。
だから、悠長に上条の言葉を聞くことしか出来なかった。
騎士団長「……望んでいるわけがないだろう……」
上条「!」
キャーリサ「騎士団長……!」
騎士団長「エリザード様は元より、リメエア様も、キャーリサ様も、ヴィリアン様も、私が一介の騎士であったころからお仕えしてきた方々だ……。
そのような方が、英国の政情で他国へ追い出されることなど、どうして受け入れられる!!」
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