過去ログ - 絹旗「ナイトロジェン！」黒夜「シスタァァァズ！！」一方「……」
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866: ◆Y1L4z5aia2[saga]
2011/06/02(木) 20:49:28.50 ID:dTUDhLFzo

　クンと身体を倒し、灰谷はそのスピードに有るまじき鋭さで進路を変更する。
　体を覆う極薄の窒素膜がその都度空力的影響を計算し、機動を補助しているからこそ出来る芸当だった。

　迫るビルの壁面を前に、ヒョイと飛び上がる。
　足裏の窒素膜の形状を変更。身体を斜めにした状態で窒素膜内に意図的な真空状態を作って壁に吸着させ、彼女はその勢いのま

ま一気に屋上まで駆け上がった。


灰谷「っとぉ！　階段ダッシュよりキツイわぁ……」


　流石に息が上がるが、悠長に休んでもいられない。
　ビルとビルの間を飛び回りながら、当たりを走る車を見回す。
　相手が黒夜の行いに気づいたのだとしたら、馬鹿正直にそのまま直進しているとは考えづらい。
　となると……。


灰谷「あ、アレかな？」

一方『見つけたか？』



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