16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]
2011/04/03(日) 00:38:01.26 ID:6JI1HSi00
キーン、という音が響くと花柄模様の扉が右にスライドする。頭を掻き毟りながら512号室を目で探す。どうやら一番奥の玄関がそのようらしい。改装したてのようで、壁や通路が光を反射して目に当たるのが鬱陶しく感じてしかたない。
浜面 (エレベーターが綺麗だったのも改装したからか?)
どうでもいいことを考えながら、たどり着いた玄関の傍にある呼び鈴をぐっと押す。だが、気の抜けるような音がしてから数十秒を超えて分に入っても反応がなかった。
浜面 「……誰かいる、はずだよな。反応がないのは勝手に入れってことなのか?」
ドアノブを回して、拳一個分ぐらい手前に引く。下を見て、靴がひとつも置いてないのを疑問に思いつつ、礼儀正しく「失礼しまーす」と家の中に侵入する。
靴を脱いで廊下を歩き、洋風の扉を開けると広いリビングになっていた。浜面が住みやすそうな室内に感嘆していると、窓の近くの椅子に座る少女と目が合う。どうやら靴を履いたまま部屋に居たらしい。
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