過去ログ - 明るい魔まマ 魔法少女まどか☆マギカ 〜私の大切な人〜
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38:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 02:09:08.56 ID:8GUEOo26o
          ☆

 「……あれ?」
  帰り道の途中、とあるホテルの前でまどかが足を止める。
 「鹿目さん、どうしたの?」
  マミが足を止めたまどかに尋ねると、まどかは左手をホテルに向けて、中指に着けた指輪をソウルジェムに変化させる。
 「あのホテルから、魔女か使い魔の反応がした気がして……」
  まどかの掌の上に鎮座する大きなソウルジェムが微かに明滅して、まどかの言葉に信憑性を持たせる。
 「確かあのホテルってかなり古くなって、客があんまり入らないからつぶれかけてるんだっけ」
  さやかがそう言うと、芳文はマミに尋ねる。
 「どうする巴さん。つぶれかけとは言ってもまだ従業員とかいるだろうし。ああいう場所にすぐ乗り込むのは俺達じゃ難しくない?」
 「魔女がもう少し成長して、中の人間を操り出すタイミングで踏み込んだらいいんじゃないかな」
  まどかの肩の上からキュゥべえが放った言葉をマミは即座に否定する。
 「駄目よ。そんな悠長な事をしていて被害が出たらどうするの」
 「マミさん、どうしましょう?」
  まどかが困った顔で尋ねる。

 「確かあのホテルって温水プールがあって、宿泊客以外にも有料で開放してたはずだよ。昔来た事があるし」
  さやかがそう言って、マミの言葉を待つ。
 「それじゃ、明日プールに来たお客として潜入調査してみましょうか」
 「それがいいかもしれないな。もしかしたら、プールの方にグリーフシードがあるのかもしれないし」
  芳文がそう答えると、マミは頷く。
 「そうですね。多分、プールの方にグリーフシードがあると思います」
  まどかはそう言うと、ソウルジェムを指輪に戻す。

 「幸い、明日は休みだし午前中に水着を買いに行って、午後からここに来ましょう」
 「わかりました、マミさん」
 「じゃあさ、明日あたしとまどかとマミさんの3人で水着買いに行こうよ」
 「そうね」
 「うん」
 「三人とも潜入捜査するのに、わざわざ水着買うの? もったいなくない?」
  芳文の言葉に女子三人は驚いた顔で聞き返す。

 「社君、プールに行くのに新しい水着を用意するのは当然でしょ」
 「わざわざ買わなくても、学校指定の奴じゃ駄目なの?」
 「学校以外の場所でスクール水着なんて、恥ずかしくて着れないよ!!」
  さやかが憤慨する。まどかもこくこくとさやかの後ろで頷く。
 「そんなもんかな。女の子って大変だなあ」
 「社君、あなたはもう少し女心と言う物を知るべきね」
  マミの言葉に芳文は首を傾げながら答える。
 「そう言われても。自慢じゃないが俺は女の子にモテたためしがないし、女の子の友人なんて君達だけだからわからないよ」
 「……と・に・か・く!! 明日の午後二時にここで待ち合わせするわよ。いいわね」
 「了解。去年の水着まだ履けるかな……」
  全然マミ達の心情が理解出来ていない芳文は、去年の水着をどこに仕舞ったか思い出しながら、マミに頷くのだった。

 「こういう男の事を、この国じゃ唐変木と言うんだよね」
 「黙れ淫獣」



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