過去ログ - 明るい魔まマ 魔法少女まどか☆マギカ 〜私の大切な人〜
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928:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[saga]
2012/04/23(月) 00:12:26.38 ID:F9a79dQbo
  ――2月初旬。鹿目家の洗面所にて。

  詢子 「最近どうよ?」
  まどか「今の所は上手く行ってるみたいだよ」

  ――見滝原中学まどか達のクラスにて。

  早乙女「カレーは甘口ですか!? 辛口ですか!?」
  まどか(先生、また上手く行かなかったんだ……)
  早乙女「はい、鹿目さん!! どっちですか!?」
  まどか「ええっ!? わたし!?」

  さやか「まどか、がんば」
  まどか「え、えと、どっちも違うと思います」
  早乙女「……え?」
  まどか「その、やっぱり好きな人の為に作ってあげるなら、わたしの好きな方じゃなくて、彼が喜んでくれる方を作りたいなって」
  早乙女「……」

  さやか「なんてかわいい事言うんだろう、この子ってば。こんな子を将来嫁に出来る先輩は幸せ者だね!!」
  まどか「さ、さやかちゃん、みんなの前でからかわないで……」

  男子A(鹿目ってあんなかわいかったっけ)
  男子B(うっうう……鹿目さん……)
  男子C(鹿目さんの彼氏が羨ましい……)
  ABC(おのれ!! 青樹芳文!! 爆発しろ!!)

  ――数時間後。芳文とマミのクラスにて。

  早乙女「カレーは甘口ですか!? 辛口ですか!?」
  芳文 (俺はどっちかって言うと甘口がいいな)
  早乙女「はい!! 社君!! あなたはどっちですか!?」
  芳文 「先生。そんなの、好きな相手が作ってくれた物なら、どっちでも最高のごちそうですよ」
  早乙女「……」
  芳文 「好きな子が自分の為に愛情込めて作ってくれるんですよ。例え三ッ星レストランの一流シェフが作った料理が相手でも、好きな子の作ってくれた物の方が一番ですよ」
  早乙女「……」
  芳文 「大体、好きな相手が作ってくれる物に文句を言うなんて、男として有り得ない。逆に自分の好みを一方的に押し付けるのも有り得ない」
  早乙女「……」

  芳文 「本当に好きな相手なら、相手の良い所も悪い所も全部ひっくるめて受け入れられるもんですよ。そんなくだらない事で喧嘩別れするって言うなら最初からその程度って事ですよ」
  早乙女「……」涙目
  マミ (うわあ……)
  天瀬 (おいおい……)
  芳文 「まあもっとも、まどかには悪い所なんてないけど。性格も容姿も全部ひっくるめてすべてが俺好みで俺の理想その物。そう考えると俺は実にいい彼女に恵まれたな」
  早乙女「……」
  マミ 「……」
  天瀬 「……」

  芳文 「一昨日なんて調理実習で作ったケーキを持ってきてくれて、上目遣いで『ど、どうかな?』なんて味の感想を尋ねてくるし!! 思わず萌え転がりそうになっちゃいましたよっと……」
  芳文 「いかんいかん。おもわずみんなの前で惚気話をしてしまった。話戻しますけど先生、そんなくだらない男ならゴミのように捨ててやればいいんですよ。もっといい男は他にごろごろしてますから」
  早乙女「……」
  芳文 「ただ、先生の年齢考えたらいい加減ある程度の妥協はした方が良いかもしれませんね。先生はうちの母さんやまどかのお母さんと同い年ですし」
  早乙女「……」プルプル・・・・・・
  芳文 「って余計なお世話でしたね。すみません。いつか先生にも白馬の王子様が現れるといいですね。人類の約半分は男ですし。きっと先生にもいい出会いがありますよ!!」
  早乙女「……うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」ダッ
  芳文 「ああっ!? 早乙女先生!! 授業まだ終わってませんよ!! 早乙女先生カムバーック!!」

  芳文 「……いったいどうしたって言うんだろう。早乙女先生。アノ日辺りで情緒不安定なんだろうか」
  芳文 「なあみんな。早乙女先生いったいどうしたんだろうな?」首傾げ

  みんな「おまえ(あなた)のせい(でしょ)だろ!!」
  芳文 「えっ?」首傾げ 
  みんな「そこで不思議そうに首を傾げるな!!」

  ――その日の夜。とあるバーにて。

  早乙女「リア充なんてみんな別れてしまえばいいのよ!!」
  詢子 「和子、飲み過ぎだって」
  早乙女「マスターおかわり!!」
  詢子 (いったい、何があったって言うんだ?)

                                                                                          おしまい


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