過去ログ - 黒猫「まったく、とんだクソゲーだわ」
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120:部猫 ◆49H2QUBi7VEi[sage]
2011/08/22(月) 22:44:21.34 ID:H/C01M7ro
とりあえず中断していた、夕飯の準備に戻ろうとしたところで、
同じ部屋にいた彼がニヤニヤしながら話しかけてきた。

「ちゃんと先輩してるんだな、五更」
「あなたや先輩のおかげで、ね。それはそうとそのニヤケ面は気持ち悪いわよ。」
「ひでぇなww」

三浦絃之介。
前の高校での部活の部長であり、私の恩人だ。



「……味薄くねぇか?肉も少ねぇし」
「あなたが普段の食生活をまともにしたら、もうちょっと要望に応えるわ」
「いやぁ……無理だろ。10時終業とかわりと普通だぞ?」
「だから偶の機会にこうして私がまともな食事を作りに来てるんでしょう。これでも恩は感じてるのよ?」
「いや、そんなもんは感じなくていいが。俺は気にしてないし」
「私が気にするのよ」

入部当時の瀬菜との一件、ゲームのデバッグ、プログラムの勉強、そして先輩に振られたときのこと。
たった1年足らずのことでも、パっと思い浮かぶだけでもこれだけあるのだ。
普段の環境面や、目に見えないところでのサポートまで含めると、それこそ気にしてなんていられないくらいだ。

「……週末くらいは希望の料理とビールをつけるわよ」
「おお!マジか!」
「その代わりといってはなんだけど」
「ああ、作ってるゲームのことか?テストプレイでもデバッグでも高速化の処理でも付き合うぞ?」
「うれしいけど……あなた体大丈夫なの?」
「なにをいう!ゲーム作成に関れることが楽しいんだ!!」

扇子の代わりに箸を広げてそんなことをいう。
だったらプログラム関係の仕事につけばよかったのに。



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