過去ログ - 黒猫「まったく、とんだクソゲーだわ」
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155: ◆49H2QUBi7VEi[sage]
2012/02/07(火) 16:33:15.51 ID:DW0yRV/lo
>>144の続きから



スタバとマックに行ったけれど、人が多すぎて座れなかった。
たとえ座れたとしても、あそこでは落ち着いて話なんてできなかっただろうけど。

『ゆっくり話したいことがあるのなら、静かな場所の方が良いのではない?』

そう言って瑠璃さんが連れてきてくれたのは、テーブルとカウンターあわせて20席ほどの小さな喫茶店だった。
カウンターから近い、窓際の席に座る。
メニューを出してくれて、そこからはどちらも黙っていた。
たぶん、私が話し出すのを待っててくれているんだろう。
そこまで予想が付くのに、なかなか話を始めることができない。

「友達の実家なのよ、転校してからのね」

そんな私を見かねたのか、瑠璃さんが話を始めてくれた。
そんな他愛の無い世間話。
だけど、話の入り口になるには重要な第一声。
おそらくは私を落ち着かせるためのどうでもいい話題。
その気遣いがうれしくて……つらかった。

「……瑠璃さん、変わりましたよね」
「……そうね、桐乃と会う前と比べたらずいぶん変わったと自分でも思うわ。あなたと会ってからもね」
「……わたしはちっとも変わってません、変われ……ませんでした」
「……まあ、何か頼みましょう」
「ほい、今日のケーキセットのケーキだよ〜」

瑠璃さんの言葉を待っていたかのようにウェイトレスさんがケーキを持ってきた。
それも2つ。
まだ頼んでないのに。

「スイ、私もあやせもまだ頼んでないのだけれど?」
「ん?違った?」
「……違わないし、あやせにもケーキセットを勧める予定だったけれど……」
「じゃあ、いいじゃんwwてか、るりるりがうちでこれ以外頼んだことないよ?」
「……あやせはこれでよかった?」
「え?あ、はい。瑠璃さんに任せようとおもってたので」
「ね、オールオッケーだよ。あ、コーヒーと紅茶はどっちがいいかな?」
「そうね……今日はハチはいるの?」
「いるよ〜。たぶん後ろで帳簿みてるんじゃない?」
「ならコーヒーをお願い、今日のハチの気分でね」
「ほいほい。そっちの子はー?」
「え、あ、じゃあ紅茶で」
「よっしゃー!!わたしの出番だー!!ハーッチ!!るりるりから気まぐれコーヒーのご注文だー!!」
「おk(^ω^)」

そう言ってウェイトレスさんはカウンターで紅茶の準備を始めた。
ウェイトレスさんに呼ばれて奥から男の人が出てきて、その人はコーヒーの準備を始めた。



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