過去ログ - 黒猫「まったく、とんだクソゲーだわ」
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156: ◆49H2QUBi7VEi[sage]
2012/02/07(火) 16:34:26.68 ID:DW0yRV/lo
「二人とも部活の同僚よ。うるさいし、変人だけれど……頼りになる大切な友人よ」
「……ほんと変わりましたよね。初めて会ったときとは、大違いです」
「いろいろあったもの」
「そうですね……私は過去形じゃなくて、進行形ですけど」
「私は転校して、失恋しただけであの二人との関わりを断ったわけではないわよ?」
「それじゃあ、どっちも進行形ですね」
「早いところ、完了形にしたいものだわ」
「ふふ、そうですね」
「ほーい、コーヒーと紅茶おまたせー。メイド喫茶じゃないから、ミルクと砂糖は自分で入れてねー」

話がひと段落付いたところでウェイトレスさんがコーヒーと紅茶を持ってきてくれた。
テーブルに置くときに瑠璃さんが苦笑いしていたのを見ると、タイミングを計っていたのかもしれない。

「……桐乃とは違った意味でお調子物でしょう?でも、あれでけっこういい子なのよ」
「そうですね。どっちかっていうと加奈子に近いかも……。瑠璃さんの態度で人柄はわかりますよ」
「だよねーwwwwwwるりるり相手によって態度変えすぎだよねーwwwwww」
「……そんなに露骨だったかしら?」

瑠璃さんが不服な顔する。
本人はポーカーフェイスで通していると思っているらしいのが少しおかしい。
スイさんも同じように思ったようでいたずらっぽい笑みを浮かべながら見ている。

「まあ、私の話はどうでもいいのよ」

コーヒーにミルクと砂糖を入れていた瑠璃さんが、視線を下に向けたまま言った。

「今日は『進行形』で『色々ある』あなたの話を聞きに出てきたのだから」

ティースプーンでコーヒーを軽く回した後、ゆっくりと視線を上げて私に言った。

「聞かせてちょうだい。あなたのグチでもなんでも……ね」
「……はい」

少しなんてモンじゃない。
ものすごく変わった、『かつての天敵』。
そして『今一番頼りになる友人』に溜め込んでいた話を始めた。






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