過去ログ - 黒猫「まったく、とんだクソゲーだわ」
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◆49H2QUBi7VEi
[sage]
2012/02/07(火) 16:36:40.22 ID:DW0yRV/lo
「…………こんなところですかね」
「……そう」
話し始めておよそ1時間。
話の統一性は桐乃とお兄さんだけだった。
それでも瑠璃さんは途中で口を挟むこともなく、
かと言って聞き流すこともなく私の話を、
私の愚痴を最後まで聞いてくれた。
「あの……瑠璃さん」
「なにかしら?」
「その……なにかしら反応がもらえると……嬉しいんですけど」
「…………そうね」
瑠璃さんは少し考えてからそういうと、残ったコーヒーを飲み干して、一息ついてから
「スイ」
「ほーい?」
「あやせに紅茶のおかわり。それと……あやせ」
「はい?」
「あなたの欲しかった『反応』は『事情をしらないスイ』がこたえてくれるわ」
「え……!?」
「ちょぉ!?るりるり!?」
戸惑う私より先にスイさんが瑠璃さんに抗議してくれた。
「聞き耳立ててたんだから、それくらいやりなさい。傍聴料よ」
「じゃなくてさ!こう……あやせちゃんの心情とかがね!?」
「……自分で自分がわかっていない子に、
誰の目から見ても明らかなことを教えてあげてちょうだい」
「……え?なに?そういうことなの?」
「きっと私からだと
『瑠璃さんは事情を知ってるからそう思っちゃってるだけですよ』
とか言って聞く耳もってくれないでしょうから」
「あー……そゆことか。りょーかい、りょーかい。とりあえずおかわり持ってくるよー」
「おねがいね。……あやせ」
「は、はい?」
「……まずスイが聞き耳を立てていたこと、
私があなたの話について何も言わないこと、
そして私の代わりにスイにその役目を押し付けてしまったことを謝るわ、ごめんなさい」
瑠璃さんは机に顔が付くんじゃないかというくらい頭を下げて謝ってくれた。
「……その理由は……聞いても大丈夫ですか?」
「……さっきスイにも言ったけれど、聞き耳を立てた程度のスイでも察しが付くのにあなたがわかっていないからよ」
「どういう……ことですか……」
「おまたせー」
瑠璃さんに問いかけるとほぼ同時にスイさんが紅茶のおかわりを持ってきてくれた。
「……それじゃ、あとはお願いね、スイ」
「まかせなって。るりるりの後輩は私がキチっと引導をわたしてあげるからさ」
「おねがいね」
そういうと瑠璃さんはカウンター席のコーヒーを淹れていた男の人の前に座った。
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