過去ログ - 黒猫「まったく、とんだクソゲーだわ」
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160: ◆49H2QUBi7VEi[sage]
2012/02/07(火) 16:39:41.06 ID:DW0yRV/lo



「おつかれさまだお(^ω^)」
「なにもしてないわよ。結局疲れることはスイに任せてしまったわ」

カウンターに座ってため息をこぼす。
何度かこの手の話をしたときにも今回のような話になったことはある。
それでもあの子は
『自分のこととあの兄妹のことを知っているから、そういう結論になってしまう』
そう言って私の話を聞いて、その問題に目を向けてくれなかった。

「……ある意味、あの子の世界の中心だものね」
「ポーカーフェイスしきれてないお(^ω^)」
「余計なお世話よ」
「そんなくろにゃんにこれだお(^ω^)あ、ブラックで飲まないとダメだお(^ω^)」

ハチはそういってコーヒーを出してくれた。
言われるままにブラックのまま一口飲む。

「……苦いわ」

思わず眉をしかめるほどの苦さ。
しかもなんとも安っぽいこの店、しかもハチが使うとも思えないような豆の味がした。

「古くてぼちぼち捨てないといけないような豆だからお(^ω^)
 それをおもっきり濃くして入れてみたお(^ω^)」
「本当に……クソ不味いわ」

そう言ってもう一口飲む。
苦い、不味い、しかも熱い。
どこをどうってもしかめっ面にしかならないような味だった。

「そういう顔をしたいときは大人しくそういう顔をすればいいお(^ω^)」
「……そういうときは真剣な顔で『泣けばいいよ』とか言うべきなのでなくて?」
「あいにく俺はくろにゃんのそういう相手じゃないお(^ω^)」
「……さすがね」

スイとハチはこれだから侮れない。
これだから安心して任せられる。
私には過ぎた友人たちだ。

「まあ、それでも最後はくろにゃんの仕事だお(^ω^)
 スイも初対面の相手に最後の最後までやってやるほどお人よしじゃないお(^ω^)」
「わかってるわよ」

後ろでは意外にもあやせが黙ってスイの話を聞いている。
もっと取り乱したり口を挟むかと思っていたからこの展開は意外だった。
もしかするとあやせは自分で薄々、自分の奥の思いを気づいていたのかもしれない。
そしてそれを誰から言って指摘して欲しかったのかもしれない。
だとしたら私は酷いことしてしまった。
だから

「……ケリを付けるには早いほうがいいかしらね」
「そんなことはしらないお(^ω^)」
「独り言よ」
「サーセンwwwwww(^ω^)」

最後の締めは私がしないといけない。
私の高校最後の夏。
あの夏の日と同じように、『なにか』を進めるにはいい時期。
そして進めないといけない時期だ。


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